勝田清孝

lovelytsubasa2005-10-04

先日、『TVのチカラ』を家人と観ていて、“殺人犯が逮捕前にヘンなバラエティ番組に出演していた・・・っていう例は今までにないのか?”という話になり、反射的に思い出したのが、勝田清孝という男。…というのもこの勝田、“戦後最大のシリアルキラー” と呼ばれる程の大量殺人事件の犯人なのですが、逮捕前にクイズ番組に出演していたという事で逮捕当時、かなりの話題となりました。しかもそのクイズ番組は関西ローカルの『夫婦でドンピシャ!』だから、ツッコミどころ満載・・・。司会の月亭可朝海原小浜とともに下ネタ話で盛り上がっていたのかと思うと、別の意味で身の毛がよだちます。
ちなみにニュース番組で彼の出演回のビデオが何回も流されましたが、周囲の素人出演者へのモザイク処理の洪水。事件の恐怖とあいまって、暫く夜は眠れませんでした。

『pocketパンチOh!』/黒沢洋子のこと

lovelytsubasa2005-09-21

以前からいつかは集めようと心に秘めていた平凡パンチの増刊?的なポケットブック『pocketパンチOh!』を集め始めました。

やはりどう目先を変えても『平凡パンチ』は『平凡パンチ』であって、グラビアはすごくて当たり前。ハニー・レイヌ嬢や桑原幸子おネエにハァハァ。悪役女優の賀川雪絵タンのヌードもあるゾ。海外トピックス&グラビアは“アメリカでミスヌードコンテスト”“洋上はだか大学”(笑)。東京12チャンネルの“金曜スペシャル”的なタイトルがGJ!・・・まだまだ性への淫靡なイメージ満載といった雰囲気ですね。

しかし『pocketパンチOh!』の惹き付けるところはそれらの美麗グラビアよりもコラムや特集記事などの読ませるコンテンツが非常に充実している点。1970年代初頭のファッション業界がわかる“モデルと接触する新職業の内幕”や歴史的資料ともいえる“深夜番組・カバーガールの私生活”といった特集の組み方は斬新であり、読み応えありの内容でした。週刊誌の『平凡パンチ』よりもかなりハイブロウなイメージ。『Sabra』なんかが逆立ちしても再現できないテイストですね。

そんなこんなで、『平凡パンチ』自体も気になり、時間が空けばオークション等でバックナンバーをチェックしている毎日。73年頃の『11PM』のカバーガール・黒沢洋子ちゃん表紙(共演は二瓶正也さん!)の『平凡パンチ』を見つけました。洋子ちゃんはモデルの他にドラマ『花は花よめ』『雑居時代』にも出演していました。木之内みどりをやや庶民的にしたルックスが良いです。あとは麻田奈美ちゃんの制服(→着衣があるもの)のグラビアが欲しいなぁ・・・。

昭和芸能史事件簿

lovelytsubasa2005-09-02

とうとういきつくところまでいき、昭和の事件モノの記事(しかも新説アリ・・・等のコピーに弱い)プラス現場写真等が掲載されている書物に激しく感じてしまいがちのここ最近。欲を言えば、ウィークエンダーみたいな下世話事件モノ番組(泉ピン子的なレポートをしてみたい私!)が復活して欲しいです。映画でいえば牧口雄二監督の『戦後猟奇犯罪史』の世界観ですね。書店でその手の本をじっと見ていると、周囲の「あの人、犯罪者予備軍!」的な視線を感じてしまいます。

“総力特集・昭和芸能史13の「怪」事件簿”というキャッチコピーに惹かれ、『新潮45』を購入。沖雅也・自殺の真相(オヤジとの関係が密接になったきっかけやダイブ直前の屋上での行動等)は新たな発見だったように思います。あと山口百恵と堀猛夫との確執、赤木圭一郎の死亡現場の凄惨な状況等、新たな情報もプラスされました。例の高島忠夫のお手伝いさん事件は、芸能界でも最も触れてはならない部分であることも、この特集で改めて知り納得。政宏の結婚で浮かれてる高島ファミリーの姿を思い出し、時代の流れを感じずにはおれませんでした。

特集とは別に楽しかったのが、作家・内藤みかさんによる“イケメン大学生といかに上手に遊ぶか”(→すげーというより爆笑)のコラムと、ゲイバー・吉野のママの“隠花植物的「人性」”の聞き書き。二つとも時代性が如実に現れている良記事でした。

木下恵介アワー・おやじ太鼓

lovelytsubasa2005-08-27

現在、ホームドラマチャンネルで放映中のドラマ『木下恵介アワー・おやじ太鼓』を録画してまとめて視聴中。本放送はTBSで1968年1月16日〜同年10月8日までの39回(のちに続編として26回放映される)。主演のカミナリおやじ役は時代劇の悪役俳優・進藤英太郎。子どもたち7人+お手伝いさん2人による大所帯が舞台のホームドラマです。

とにかくオヤジさんの落とすカミナリがリアルでガクブルもの!特にここ最近、こんな父親がいたら何と非難されるでしょうか。“DV夫”“自己中オヤジ”と、放映当時とは反対にワイドショー等で非難の的になることは必至です。

しかし、ああいった頑固オヤジが放映当時からそこらへんにゴロゴロ存在していた訳ではなさそうです。既に“親子の断絶”という現象は社会問題になっており、そういった状況から制作側が“昔ながらのカミナリ親父にこの社会を怒鳴ってもらおう”といった姿勢で作り上げたそうです。1960年代にはこういった大所帯ドラマが多く制作され『ただいま11人』(1964年・TBS)、『七人の孫』(1964年・TBS)等が有名ですね。現在だと最も敬遠されそうな家族形態ですが、当時はこういった家族形態が幸せの象徴だったのでしょうね。

それにしても子どもたち(園井啓介、西川宏、津坂匡章あおい輝彦香山美子、高梨木聖、沢田雅美)を演じる俳優たちの芸達者ぶり&可愛らしさには目を見張ります。特に三男を演じる、現在“秋野太作”という芸名で大活躍している津坂匡章の飄々とした雰囲気。まさに理想のボーイフレンド俳優の一人といったイメージです。当時はやはりあおい輝彦(ジャニーズ解散後)が人気ナンバーワンだったようですが、まだまだ若くて太っており、フグっぽいルックス。劇中でも母親(風見章子)に「あの子の表情みた?まるでフグみたいに膨れてるわ」と何回もリピートされる始末。彼を寵愛しているジャニーさんの耳に入ったら・・・と余計な心配をしてしまいました。

『Hotwax〜日本の映画とロックと歌謡曲』VOL.3が完成!

lovelytsubasa2005-08-17


わたくし、二条さつきがレビューを執筆致しました。『Hotwax〜日本の映画とロックと歌謡曲』VOL.3(ウルトラ・ヴァイヴ)という素晴らしい本です。9/14発売予定ですので、お時間があるかたはご覧くださいませ。
http://www.ultra-vybe.co.jp/hotwax/

Hotwaxレビュー”というコーナーで、関根恵子さんの映画『おさな妻』についてまとめました。ドラマ版の『おさな妻』はなかなかスカパーでも放映されないため、少し苛立ち気味です。ネットでは、リアルタイムのファンのかたが資料をまとめたサイトがあります。↓

http://www.geocities.jp/jotx12ch/osanatuma/index.html


『おさな妻』に代表される、大映のレモン・セックス路線については、まだまだ研究不足の感があります。倒産を目前にして、大映末期を支えたヤングパワーたちの姿には独特の世界観が存在しています。

西村のエイセイボーロ

lovelytsubasa2005-08-11


ワタクシ、中学、高校と関西地方に住んでいて、しかもテレビばかり観ていた青春だった(涙)ので地方CMが大好きだったの。そして関西というところは80年代後半にも拘わらず、70年代前半のテイストが暴走する地方CMが現役でいろいろな時間帯で放映されていたのよね。

そんなCM群の中で現在でも大好きなものがコレ。↓
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/1255/siryou/oldcm.html
http://bbs001.garon.jp/test/read.php/localcm-old/1122278946/l50

舞妓さん、可愛いんだけど何だか貧乏くさいのはライティング&古いフィルム(恐らく70年代前半のもの)のせいかしら?ちなみにエイセイボーロとは、赤ちゃんやチビッコたちのおやつで良く食べていたタマゴボーロ系のお菓子。“エイセイ”(衛生)というネーミングが心を揺さぶるわ。そしてこのCMの「うち大好きどすねん★」の決め台詞、いまだに日常会話で使ってしまっているさつき姐さんでした。・・・というか、さつき姐さんどすえ。

■西村衛生ボーロ本舗
http://www.geocities.jp/kyo_gasi/eisei/eisei.html