浅草東宝オールナイトand more…

lovelytsubasa2005-06-06


浅草東宝初体験メニューは金子正且特集。『ある大阪の女』(須川栄三監督・1962年・主演/団令子)、『美貌の都』(松林宗恵監督・1957年・主演/司葉子)、『プーサン』(市川崑監督・1953年・主演/伊藤雄之助)、『街に泉があった』(1968年・主演/三田明、酒井和歌子)。

印象に強く残った俳優は、団令子、木村功伊藤雄之助酒井和歌子については大ファンだが、ここでは可もなく不可もなくといった役柄が惜しかった(黒沢年男とのキスシーンは前作『めぐりあい』から派生した感じ)。ただ劇中で流れていたワコちゃんが歌うコマソンのレコードが欲しい。多分、企業のソノシートものだけど(武田のハイシーのコマソンの可能性も…)。木村功はなんだか昭和30年代のイケメン俳優とは到底考えられない。ダウンタウンの浜田系統のルックス。しかし昭和の名優として今でも語り継がれる役者だ。

一晩に4本観て、帰宅後、また2本DVDで観る。『小さなスナック』(斉藤耕一監督・1968年・主演/尾崎奈々)、『男嫌い』(木下亮監督・1964年・主演/越路吹雪淡路恵子他)。偶然にも『男嫌い』は金子正且製作。演劇的な舞台装置、台詞運びが都会的な一本(脚本に井手俊郎先生が参加)。個人的には横山道代ファン。『小さなスナック』については、松竹作品とは考えられないリリカルな秀作。日本のクロード・ルルーシュ・斉藤監督ならではの映像美だ。主人公カップルのかけあいのモノローグが切ない。当分はヒロイン・尾崎奈々のラスト近くの台詞、「私にもこんな青春がくるなんて思わなかったわ…」にやられてマス。