ビート・キッズ!

lovelytsubasa2005-03-15


某児童文学新人賞への応募用作品を、手探り状態で執筆中。学生時代に教職どころか般教での教育学さえも受けてないのにこんなんでいいんか?

そんな訳で、このところ最近の児童文学作品を図書館で借りたり、書店で探したり…。森絵都『つきよのふね』『カラフル』、魚住直子『非・バランス』(→これは映画のほうを先に観ていたのだが、映画のための設定変更がひどすぎ!)などをたて続けに読み、従来の児童文学という括りから大きくはみ出ているのに、ある種のショック。こういう作品は“ヤングアダルト”という何だかいかがわしい括りをされているそうな。しかし、もはや子どものためではなく、親や大人たちに向けたかなり大きなメッセージのように思える。

風野潮の『ビート・キッズ』(2005年4月に映画化)を今日、改めて手にとってみた。大阪弁を主体にした会話のテンポの良さ、抜群の構成力、重厚なブラスバンドのイメージの打破。児童文学、ヤングアダルトという括りにまったく意味はない。この作品こそ、どの世代にも受け入れられる真の大衆小説だと思う。