神田古本まつり開催&喝!で男一気だね

lovelytsubasa2004-10-31


第45回神田古本まつりがスタート。今年こそは初日を狙い10/29に出かける。フリーランスというのは平日に出歩けるのが強みで、どうせ混雑っても大したことないだろうとたかをくくっていた私だが現地に到着してびっくり。「定年退職しまして、趣味は戦記を収集です」といわんばかりの勢いの年輩者たちで賑わっていた。あと目立ったのが“古書カルチャー”で盛りあがっている暮らしの手帖系の雰囲気の乙女たち。多分、『海月書林』あたりの影響かもしれない。

…で、当然回るお店は決まっていて、シナリオ文献専門店の「矢口書店」で小1時間。『スチュワーデス物語』の台本(決定稿)が4000円!70年代に放映された沖雅也タン出演の、『体験時代』も同じく4000円(ヤフオクだと1000円だったのに)。予算を考えて今回は諦める。脚本家・笠原良三の全仕事っぽい内容の本を見付けたが、地元の図書館に同じものがあったので気はすすまず。『笠原良三・人とシナリオ』があれば即買いだったが見つからず。…そのあと、「ブックパワーRB」へ。ここはタレント暴露本が多いのでよく通う。しかし今回は暴露本にはあまり惹かれず、『1976年度テレビドラマ代表作集』購入。山田太一『岸辺のアルバム』第1回目シナリオ掲載の貴重本。そして「@ワンダー」へ。ここでは『温泉スッポン芸者』の映画ポスターを探す。日活ロマンポルノの作品はかなりあるのだが…。東映ピンクは無視っすか。…というか、秘宝系の評論家達がいろいろ言うから、おサレ系で若者が買っていくのでは?と思う。まさに怨み節。…「さぼうる」「伯剌西爾」でお茶しようかと思いつつ、いつもそこばかりじゃと気分転換に三省堂近くのシャノワールに入ってしまった。平凡な午後。

帰りに、アイドルのレコード&CDを探そうと白山通りの「レコード社」「タクト」へ。そこでシブがき隊関連を改めて集めてみようと思い、廃盤もののベスト盤を買ったのですが…もう許してください。文句なく素晴らしいです。銀蝿一家に代表される80年代のヤンキー文化と完璧にクロスする歪んだ“和テイスト”(『喝!』*1『サムライ・ニッポン』*2『アッパレ!フジヤマ』など)&韋駄天走りなポップ性。そして『夜ヒット』のトーク部分でツッパリまくる薬丸*3でも、歌が始まれば徹底したアイドルを演じられるといった大人の仕事ぶりに脱帽だ。作家陣も売野雅勇氏、森雪之丞氏、井上大輔氏、後藤次利氏だしなぁ。その上“ヤンキーまではいかないけれども硬派”といった女子が惹かれそうなキャラ立ての微妙なツボも見事。80年代の男性アイドルでは、沖田浩之が最も楽曲のクオリティが高いと思っていたが、それと同等のクオリティだと思う。いや、シブがきの場合、筒美京平氏が関わっていないのに、これはすごいことですよ!(ルーキー新一*4のマネで→古過ぎ!)ともかくシブがき隊=じたばたするなよッ!のみで永遠に語られるのは悲しすぎる。

*1:名曲!

*2:「奪いにいくぜ、戒厳令さ!」や「お前をクーデター」等のフレーズに驚愕

*3:『夜ヒット』に出演したラフィンノーズにメンチ切ってた事件は有名

*4:レッツゴー3匹のリーダーの実兄