オデコも健在?内藤洋子が本格的芸能活動へ

lovelytsubasa2004-09-16


21歳で電撃結婚、そしてアイドル引退…とアイドルとしては非常に理想的な人生を歩いてきた元・東宝所属の内藤洋子さん。そんな洋子ちゃんが50歳を過ぎて、私たちの目の前に神々しく登場しました。当時のファン層の多くを占める少年たちは、今では会社や家庭でウザがられるおじさまになってしまいましたが、彼らにとってはそんな洋子カムバックはまさに欣喜雀躍といったところ。ダンナさまが現在は何をされている人なのか?なんていう野暮な疑問はここでリセットしましょう。
 洋子ちゃんの代表作はやはり、NETテレビで放映されていた『氷点』なのですが、筆者個人としては1967年の東宝映画『育ちざかり』が“洋子初体験”の若者たちにはおすすめ。「舞台を北鎌倉にして東宝がちょっと小津っぽくしてみました」系のノリなのだが、そこは東宝。もちろん都会的なテイストも織り込んでの恋愛&青春物語。北鎌倉*1−銀座*2−渋谷の街を主人公がおおらかに闊歩する姿がまさに「育ちざかり」。三姉妹(村松英子、十朱幸代、内藤洋子)の会話は60年代らしくウィットに富んでドライなのだけれども、それがあまりかっこよくなかったりします。しかし、そのぎこちなさがかえってリアルな会話のように聞こえてきてドキドキ。…そして、ラストは森谷司郎監督お得意の“主人公のアイドルがテニスをする”ファン垂涎のショットの連続。これはまさしく“内藤洋子のプライヴェートビデオ”的なノリ。当時の少年たちはハァハァどころが、魂を抜き取られていたに違いありません。

*1:北鎌倉駅のそばの切り通しは、まさにロケで使われていて、内藤洋子ちゃんになりきった私は何回も、台詞を思い出しながら通ったものでした。

*2:当時、上映されていた『ロシュフォールの恋人たち』の看板の前で洋子ちゃんと黒沢年男さんが会話する貴重なシーンもあり